【Old Lens】 Canon 50mm F1.8 III vs Leica Summicron 5cm F2~アマチュアの撮り比べ~

こんにちは。錦野の店頭販売スタッフです。
弊社はブランド品だけでなく、幅広い商品を取り扱っています。
今回のブログではオールドレンズ「Canon 50mm F1.8 III」について、
Leicaの「Ernst Leitz Gmbh Wetzlar Summicron 5cm F2
と撮り比べの形でご紹介いたします。

・Canon 50mm F1.8 III
・発売年月 1958年(昭和33年)12月
・発売時価格 20,000円
詳しいスペックはCanonのページ参照

・Ernst Leitz Gmbh Wetzlar Summicron 5cm F2
・発売期間:1954〜1957年頃
・販売価格:$600(約50,000円 当時)

撮影機材:富士フイルム X-S10
撮影時間14:30~16:00頃

 WB全部5700、Film simulation全部Classic Neg.
新しいページで開くと大きい画像をご覧いただけます。

【一枚目】
木漏れ日を背景として、開放で撮った落ち掛けの枯れ葉。
オールドレンズの特徴でもあり、
両レンズとも柔らかい玉ボケを出すことができました。
また、Summicron 5cm F2で撮った方は若干、非点収差気味、
いわゆるぐるぐるボケになっています。

Canon 50mm F1.8 III
F1.8 s2000 iso800
Leica Summicron 5cm F2
50mm F2 s1600 iso800

 

【二枚目】
逆光の透過光を利用した一枚。
実はSummicron 5cm F2で撮った方はアウトフォーカスしてしまいました。
「拡大してみる人おらんやろうし、まぁええか。」
Canon 50mm F1.8 III
F1.8 s2000 iso800
Leica Summicron 5cm F2
50mm F2 s1600 iso800

 

【三枚目】
順光
ここまで撮ってきて、少し調子に乗って、
絞り値の記憶が曖昧に...
Canon 50mm F1.8 III
F1.8 s2000 iso800
Leica Summicron 5cm F2
50mm F2 s1600 iso800

 

 

【四枚目】
こちらの写真ではSummicron 5cm F2の非点収差が明らかになっています。
そもそも非点収差とは?

オリンパスの説明によると、
「球面収差とコマ収差が補正されたレンズでも、軸外物点の像が1点に集まらずに同心円方向にある線分の像と放射状方向にある線分の像に分離することがあります。これを「非点収差」と呼びます。非点収差があると、フォーカス位置の前後で縦、横に点像のボケ方が変わります。」
でございます。

何を言っているか全然分からないですよね。
要するに、
1.開放が大きいレンズ
2.被写体に近付けて撮る
3.背景に玉ボケまたは輪郭のあるものが溢れている
この三つの条件が揃ったら、
背景のボケがぐるぐるになりがちということです。

Canon 50mm F1.8 III
F1.8 s2000 iso800
Leica Summicron 5cm F2
50mm F2 s1600 iso800

 

 

【五枚目】
木燈籠。
1950年代のレンズであるものの、
 悪くない解像力が伺えます。

Canon 50mm F1.8 III
F1.8 s2000 iso800
Leica Summicron 5cm F2
50mm F2 s1600 iso800

 

 

【六枚目】
団栗に囲まれている一本の野草。
こちらも、1950年代のレンズであるものの、
 悪くない解像力が伺えます。

Canon 50mm F1.8 III
F1.8 s2000 iso800
Leica Summicron 5cm F2
50mm F2 s1600 iso800

 

 

【最後に】
最後に個人的にお気に入りの一枚。
ゴーストが虹になり、溢れた玉ボケと相まって、
幻の雰囲気を醸し出しています。


 

いかがでしたか。
現代レンズより光学技術が劣っており、
コントラストや彩度が低く、
大体のオールドレンズは
コントラストや彩度が低い柔らかな描写をします。

また、フレアやゴーストなども発生しやすく、
一見欠点とも思えますが、それを活かして、
逆に味のある写真を生み出せるところが
オールドレンズでの撮影の醍醐味ではないでしょうか。

最後の最後に、今回の主役Canon 50mm F1.8 III
弊店の販売ページを貼り付けます、よろしければ、ご覧ください。

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