『ちょっと調べてみた!』第2回
 ~時計の選び方(ムーブメント編)~


こんにちは。
『ちょっと調べてみた!』第2回です。


今回は、『時計の選び方(ムーブメント編)』についてです。


どんな腕時計を購入するか選ぶときに、なにが重要でしょうか?!
好きなブランドや見た目のデザイン、価格帯などさまざまあると思います。

しかし、ブランドやデザインにだけ惹かれて買ったものの、観賞用になってしまっている・・・。
などという事にならない様に、少しは知っておきたい事を調べてみました。



腕時計を選ぶ際にまず知っておきたいのは、「ムーブメント」の種類です。
ところで、「ムーブメント」とは何を意味するかご存じでしょうか?

ムーブメントとは時計の動力部分に当たるものです。
その種類によって、腕時計の性格もガラリと変わります。
それぞれの基本的な特徴をご紹介したいと思います。


ムーブメントの種類は、大きく分けて2つあり、
1つ目は電池の力で動き、電気を通すと決まった数の振動を起こす水晶(クオーツ)を用いたクオーツ式。
このクオーツ式にはソーラー時計やオートクオーツなどの進化系などもございます。

そしてもう1つは、巻き上げたゼンマイがほどける力を利用して時計を動かす機械式。
基本的にはこの機械式はヒゲゼンマイという振り子のような動きをするパーツが規則正しく動くことで時を刻んでいます。


またムーブメントが製造される際に、ムーブメントに付けられる型式番号のことを「キャリバー」と呼び、
腕時計の詳細に「cal.~」と記されることが多く、ムーブメントについての情報を知ることができます。



ムーブメントの特徴
・クオーツ(Quartz)
現代の世の中で圧倒的に多いのがクオーツ式の腕時計です。
クオーツ式は機械式に比べて、低価格のモデルが多いので購入しやすいですね。
精度は機械式により高いので今では定番に使用されるムーブメントです。
2~3日間置いておいても止まることなく、正確に時を刻んでくれます。
ただし電池は消耗品の為、約1~2年程で電池交換の必要があります。
また、電子回路の寿命は10年程ですので、機械式のように修理しながら何十年も利用したい人には不向きですね。
とはいえ値段と使い勝手のメリットは非常に大きく、クオーツ時計は1本持っておくと本当に便利だと思います。
・自動巻き(Automatic)
なんといっても高級時計ブランド『ROLEX』をはじめとする各ブランドが採用している自動巻きの腕時計。
1770年代に時計師によって自動巻機構を発明されました。
約250年も前から人々を魅了する自動巻きはメリット・デメリットだけでは説明できないくらいです。
自動巻きの歴史を調べるととても面白いです!!
ただ、ここでは書ききれないのでまたの機会に。

時計を着用した際に、腕の動きに合わせて内蔵しているローターという重りが回転することでゼンマイが自動的に巻き上げられ動く仕組みです。
クオーツとは違い電池交換の必要がなく、身に着けていればゼンマイを巻く必要がなく、半永久的に動き続けるのがメリット。
精度に関しては、1日に数秒誤差が出ることがあり、精度を重視される場合はクオーツ式の方がおすすめです。
メンテナンスさえ欠かさなければ、生涯使って頂けるのも魅力だと思います。
3~5年に一度はオーバーホールという分解掃除が必要になります。
・手巻き(Hand Winding)
手巻きは、レトロな時計が多いのが魅力ですね。
自動巻きとは違いゼンマイを手動で巻き上げる機構をもったムーブメントです。
ローターがないので、薄く軽いモデルが多いので、女性の方にも人気です。
自動巻きと同様に精度に関しては、1日に数秒誤差が出ることがあり、精度を重視される場合はクオーツ式の方がおすすめです。
毎日決まった時間にゼンマイを巻いてあげることによって、クオーツ式や自動巻きにはない愛着が持てることもあります。
・ソーラー時計(Solar)
なんといってもソーラーで自動充電される為、頻繁な電池交換が不要なのが最大のメリットですね。
ソーラー電波やGPS時計等もあり、自動的に時刻を修正してくれる機能も付いているモデルもあります。
ただし取り扱っているブランドやモデルが限られていることもあります。
冬の期間に長袖に隠れていて充電されずに修理に出される方もいるように、長期間暗いところで放置すると、
充電切れになったり、電池が劣化するおそれがありますので注意が必要です。
充電池の交換しても、電子回路の寿命は約10年と考えておきましょう。
・オートクオーツ(Auto Quartz)
基本的にはクオーツ式ですが、ローターの回転により電池を充電します。
セイコー独自の機構は、『キネティック』とも言われます。
内部に発電機を搭載しており、自動巻きのように腕の動きで充電ができるため電池交換が不要です。
長期間、使用せずに放置すると電池が劣化することがあります。
また修理の際にはメーカーに送る必要があることなどがデメリットですね。
・スプリングドライブ(Spring Drive)
スプリングドライブとは、セイコーが開発した機械式・クオーツに代わる新しい駆動方式。
ゼンマイを用いながら、時間の精度が高く、針の動きが機械式ともクオーツ式とも異なり、とてもなめらかという特徴があります。
電池やモーターを持たず、発電機とIC回路、水晶振動子からなる電子調速機を組み合わせ、平均日差+-1という高い精度を持たせている。




とても奥深いムーブメントの世界。
このブログでは、到底書ききれないですね。

今回はムーブメントだけを特集したのですが、他にもカレンダー表示機能のデイト・デイデイトや、
ストップウォッチ機能のクロノグラフなど、さまざまな機能もありますので、
次回は、いったいどんな機能があるのかを調べていきたいと思います。

ちょっとでも知って頂いて、ぜひ皆様に参考にして頂ければと思います。
ご興味がありましたら、次回も読んで頂ければ幸いです。


では、また!





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