合皮とはなにか。本革との違い、メリット・デメリットについて調べてみた

 

皆様、こんにちは。

いきなりですが、お店などでカバンや靴などを選ぶとき、よく本革、天然皮革、合皮などの言葉を耳にしますよね。
それぞれのメリットやデメリット、手入れなどについてご紹介します。

~合皮と本革~

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合皮とは合成皮革の略。布地に合成樹脂で塗布を施し、本革のような質感やツヤを似せた人工物で、英語で言うFake Leatherもその故です。
一般的に合皮と言われる素材はPVC(塩化ビニール樹脂)とPU(ポリウレタン樹脂)の二種類あります。

 

 


本革とは、そのままの意味ですが、本当の革、本物の革のことを言います。

牛革だけでなく、馬、羊、鹿など動物の皮から作られるものであれば本革、または天然皮革です。動物の種類、年齢、部位によって出来た革もそれぞれの個性があります。
ちなみに、豚皮は日本で飼育から製品まで、すべて自給できる皮革と言われており、輸出も行われています。

 

~合皮と本革の特徴、メリット・デメリット~

 

・合皮
布地に合成樹脂でコーティングした合皮はビニールやプラスチック素材と似た特徴があり、本革のような見た目や質感と手触りを味わえながら、安さ、軽さ、手入れ簡単、水、汚れに強いなどのメリットが挙げられます。また、人工物のため、カラーリングもしやすく、バラエティ豊富なカラーのラインアップを作り上げることもできます。

しかし、本革と決定的な違いは合皮は経年劣化します。原料のPVC樹脂は空気中の水と反応し、加水分解を起こします。ほぼ手入れ不要と言うものの、大雑把な使い方では劣化を加速させ、数年も持たず、樹脂のコーティングが剥がれて、布地が露わになります。



・本革
もともとは動物の皮膚のため、シワや生きているときに付いたキズなども製品に残り、人工物のように同じものは存在しません。
合皮の経年劣化に対して本革は経年劣化と言われます。時間が経つとともに色味が深くなり、つやが生まれます。

 

 


上記の合皮のイメージ画像の通り、ルイヴィトンのモノグラム、ダミエは合皮を使用しています。ブランド品に詳しくない方は驚くかもしれませんね。
と言っても、決して安物ではなく、モノグラム、ダミエなどのルイヴィトンのメイン柄はエジプト綿にPVCコーティング加工したトアル地と言われる高級素材を使用しています。通常の合皮より耐久性はかなり高く、普通の使用にはほとんど問題がありません。
しかし、ルイヴィトンの本国フランスより高温多湿の日本ではヴィトンの合皮製品を長持ちさせるには長時間の直射日光や湿気の多い場所を避けるなど、少しコツが必要でしょう。

 

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